ところで皆さん、干物はお好きですか?
干物といっても色々ありますよね。
アジの干物、イカの干物、サバの干物、アナゴの干物、ホタテのヒモの干物etc…
たくさんありますよね。
特にホタテのヒモの干物なんてヒモノヒモノ言っていて10回くらい連続で言うともうゲシュタルト崩壊して干物なのかヒモなのかあるいはほかの何かなのかよく分からなくなりますよね。
ちょっと試しに言ってみてくださいよ、10回。
海産物が多いですけど、干物にすると旨味が増しておいしいですよね。
なんであんなにおいしいんですかね。
「一般的に魚は死後硬直に入るとイノシン酸やグルタミン酸などの旨味成分が生成され、その後魚の組織の軟化に伴って旨味成分が分解されておいしさが減少していきます。
干物の場合、旨味成分が生成された段階で乾燥させますので軟化が起こらず旨味成分がそのまま保持されます」だってさ。
ほうほう。死後に出る旨味成分が普通はどんどん減っていっちゃうけど、干物にするとそれが残るのか。
なるほど。でもちょっと死後硬直とか聞くと、あんまりおいしそうに思えないなあ。
ウィキさん、もうちょっと穏便な表現でお願いしやす。
あ、そうそう、で、なんで干物の話になったかというと、今日商談でお会いしたお客様がまた言うわけですよ。
ほら、なみきちってだれかに言われると弱いじゃないですか。すぐ影響受けるじゃないですか。
でね、そのお客さんが、「なみきちさん、干物好きですか?」
なみきち「好きですねえ。おいしいですよね。お酒のあてにもいいし」
「じゃあ藤間さんの干物って食べたことあります?いまめちゃくちゃ人気で手に入らないんですよ」
なんていうやり取りがなされたわけです。
皆さん知ってます?「藤間さんの干物」。
これ皆さん、字を読んでいるからいいんですよ。
これね、音だけで聞いたらどう思います?
なみきちは考えましたよ。ええ、いろいろ悩みましたとも。藤間さんの干物知らなかったもんで。
①藤間というどこかの土地の干物、つまり藤間産の干物なのか、
②藤間さんという人が作った干物なのか、あるいは
③日本中の藤間さんが干物になっているのか。
2分くらいは悩みましたね。
よくよく聞いてみると正解は②だそうで。皆さん分かりましたか?ああ、分かってましたか。
それがなんでもめちゃくちゃおいしいらしくて、もうどうにもしてもなかなか手に入らないそうなんですが、なんと!
その藤間さんの干物を食べられる場所がこの杉並にあるらしいんです!
そんなことを聞いたら行くしかないじゃないですか。
ということで向かいましたよ。
ええ、向かいましたとも。商談終わってエレベーターのドアが閉まった瞬間中川家のように作り笑顔をやめてソッコーで向かいましたとも。
そのお店、「Gift食堂 阿佐ヶ谷」さんに!
こちらのお店、JR阿佐ヶ谷駅と丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅のちょうど中間にあるんですよね。
JR阿佐ヶ谷駅からだと南口を出てなみきちの足で10分、皆様の足ですと4分くらい、南阿佐ヶ谷駅からだと2b番出口を出てなみきちの足で8分、普通の方だと3分くらいですね。
さあさ、着きましたよ。店前に下がる藍の暖簾がとっても素敵です。いい雰囲気ですねえ。
店内に入ると、スタッフの方たちが元気に迎えてくれます。
店内は厨房を囲むようにカウンターが設置されていて、暖色系の照明が木を基調とする店内を素敵に彩ります。
うーん、これはいいお店ですねえ。
提供されるのはひと手間も二手間も加えた創作料理。
そして日本酒。
なんと、こちらのお店にある日本酒は1,000を超える銘柄を飲み比べたスタッフが厳選したもので常時20種類以上の日本酒を揃えているんですって!
すごいですよね!1,000ですって。
そんなことよりもですよ、藤間さんの干物ですよ!
スタッフさんに注文すると、なんと!
今日は入ってないそうです。。。
なんと、なんと、なんと。
なみきちがっかりです。もうめちゃめちゃがっかりです。
まあ、そんな日もありますよね。
こうなったら飲んでやる!パワーがほしい!パワーが!
というわけで頼んだのは「カツオの炙りたたき」と「卵黄の醤油漬け」。
これを食べてパワーをもらいます。
お通しの冷ややっこを食べていたら気持ちが落ち着いてきました。
よし!日本酒いっちゃおうっと。明るい気持ちになるやつをということでおすすめされたのは「ちえびじん 純米大吟醸 彗星」。
赤と白の市松模様のラベルが確かに明るい気持ちにさせてくれますね!
こちらのお酒、彗星という北海道のお米を作って作られたお酒だそうで、まさに彗星のように現れ人気になったお酒だそうです。
ちなみになみきちは未飲でした。
こちらのお酒、若干濁りがありますね。なるほどこれはおいしそうです。
香りは、おー、ちょっとバナナ香、そして白桃もかな。とってもフレッシュで白っぽい果実を連想させます。
味わってみましょう。
おー!これはおいしい。そして柔らかい。うーん、これは女性ですね。
甘味がありますが、派手ではない。なんかこう柔らかくて、とってもチャーミングですね。
そして後から来るドライ感。これは飲みやすくてどんどん進んでしまいそうです。
おー、カツオも来ました。おいしそうです!
一口いただくと、これはおいしい!パワーが充填されます!身の部分のぶりっとした歯ごたえとたたいた部分のコントラストがいい。
上に添えられたとびっこがぷちぷちとそこにアクセントを加えます。
このカツオは新鮮でおいしいですね。
黄身もいただきます。
おおっ!これめっちゃおいしい!卵の黄身ってこんな風にゼリー状になるんですね!!
醤油の香りと塩っぽさが黄身を包んでいて、これでTKGしたらどうなるんだろう。
でも今日はちえびじんがお相手です。
うん!日本酒相手でもとってもおいしいですね。米と卵の甘味が醤油の塩っぽさととってもマッチします。
あー、おいしかった!
でも藤間さんの干物はやっぱり食べてみたかったなあ。
タイミングが悪かったみたいなので、また再トライします!
こんどは干物といろいろな日本酒も飲んでみたい。
絶対おいしいだろうなあ。というわけで今日もなみきちは心からおすすめできるお店に出会ってしまいました。
こちらの「Gift食堂 阿佐ヶ谷」さん、雰囲気も素敵で、創作料理の数々もおしゃれでとっても手が込んでいておいしいです。
1,000種の日本酒にかける思い、そして手に入れがたい干物を提供しようとする一途な思い、まさに「一意専心」という言葉がぴったりのお店です。
ということで、ほろ酔いと幸せな気分を感じつつ、なみきちはお店を後にしましたとさ。
店舗名:Gift食堂 阿佐ヶ谷
営業時間:月・火・水・木 17:30 – 00:00
金 17:30 – 03:00
土 16:00 – 03:00
日・祝日 16:00 – 00:00
定休日:なし
住所:東京都杉並区阿佐谷南1-34-12
URL:Instagramアカウント