高円寺│福は家

いや~、しかし今日は暑いですね💦
真夏日ですね。
今日も高円寺周辺で3件の商談があったなみきちは、この愛らしい短い足をせっせこ動かして移動したもんで汗だくですよ~。
あー、これからの季節外回りはきついな~。
ということで、冷たいヤツをきゅ~っといきたくなっちゃったんですね。
ところで、お酒の温度ってとっても大事ですよね。
よく言われるのが、赤ワインは室温で、白ワインは少し冷やしてなんて言われますよね。
でもそれって昔の室温ってゆう話で、温度的に言うと14℃くらいらしいです。
今の日本の家屋で14℃というとかなり寒いですよね。
ですから、赤ワインは飲む前にちょっと冷やすくらいがいいみたいです。
ただ冷やしすぎると、赤ワインのタンニンの渋みが強調されてしまって、とっても渋く感じますよね。
逆になまぬるすぎると、しつこく、重く感じちゃうんですよね。
やっぱりお酒にはそれぞれにあった適温というのがあるんですね。
白ワインなんかは少し冷やし目にして飲むと、酸が強調されて夏とかは特においしくさっぱり飲めますよね。
まあ、それもブドウ品種にもよりますが。
ただ、ワインを飲むときにグラスのボトムを手のひらで包んで温めながら飲む方が時々いらっしゃいますが、あれはちょっと違いますねー。
ワイングラスに脚、つまりステムがあるのはそこを持って手の熱がワインに影響を与えないようにするためなんですよね。
逆にブランデーは温めて香りを開かせながら飲むとおいしいので、グラスを手の平で包みながら飲みますね。
ビールも冷えている方がおいしいですが、4~6℃くらいがおいしいって言いますね。
ちょうど冷蔵庫でしっかり冷やしたくらいの温度ですかね。
でもエクストラゼロなんかは-2℃~0℃くらいらしいですけど、夏に飲むとめちゃくちゃうまいですよね。
暑いときはハイボールもフリージングハイボールと言って、ウイスキーを冷凍庫で冷やしてキンキンのハイボールを作りますよね。
うまいんだなー、これがまた。
やっぱりお料理もそうですけど、お酒も適温というのがあって、その温度によって味が全然ちがって感じられるんですよね。
で、なみきちがカンドーしたのが、今日ご紹介するこちらのお店、「福は家」さんです。
「福は家」さんはJR高円寺駅南口を出て、なみきちの足で6分くらい、皆さんの足だと3分もあれば着くと思います。なみきちは仕事終わりに、高円寺駅に向かって歩いてたところでこちらの「福は家」さんを見つけたんですよね。
入り口の上におっきな木の板に黒い堂々とした字で「福は家」とでかでかと出ているんです。
うーん。いいですねえ。しかもその看板がライトアップされていて、ちょっと幻想的なフインキ(←なぜか変換できない)を醸し出しているんです。
今日はこのフインキ(←なぜか変換できない)に惹かれてこちらのお店にお邪魔してみようと思いました!
店内に入ると暖色系の電灯が店内を照らす、木の色を基調にしたカウンター席とテーブル席が出迎えてくれます。
店内はほぼ満席といった状態。流行っていますね!
なみきちは案内されたカウンター席に陣取ります。

この木のカウンター、味があってとってもいいですね!
ふと見ると「地養卵」とか書いてあります。
おおー、これは卵関係を注文してみるといいかもしれぬ。
席について何を注文しようか迷っていると、お通しと梅酒!が運ばれてきました。

おお!見てください!この梅酒!!
こんな素敵な状態でサーブされるんですよ!
今日一日仕事で走り回り、火照った体にはとっても嬉しい、冷たい冷たい梅酒です。
そして氷の上におちょこが乗せられてくるので、いつまでたっても冷たいんです。
そしてこの冷たさがあるおかげで、甘ったるく感じず、すいすいいけちゃうんです!
いやー、あんまり梅酒ってじっくり味わったことなかったけど、これめちゃくちゃうまいです!
お通しともぴったりです。
あまりにもおいしかったので、ポカリスエットか何かと見まごう程のスピードでごっきゅごっきゅといってしまいました。
やっぱお酒の温度、大切ですねぇ~。
そしてやっぱり、この子ははずせません。梅酒もおいしいですが、この子を外すわけにはいかないんです。

はい、この黄金色のしゅわしゅわのやつですね。
ぷはーっ、うまい!やっぱり暑かった日はこの子に限りますね!キンッキンに冷えている!
ごっきゅごっきゅいかせていただきます。
そして卵料理も注文しました。
出汁巻き卵です。
上手に巻かれていますね~!おいしそうです!
うん!出汁のうまみ、玉子のうまみが濃い!おいしい!
出来立てのあっつあっつの玉子焼きに大根おろしを添えて食べるとさらにおいしい!
大根おろしの冷たさと、出汁巻き玉子の熱さ、素晴らしいコントラストです。
この温度差が、出汁巻き玉子の出汁感と香りを増幅してとってもおいしく食べられますね。
これはおいしい出汁巻き玉子ですよ。
そしてなみきちの大好きな馬肉も注文してみました。

馬ユッケです。上に乗せられた地養卵がめっちゃぷりんぷりんてっかてかでおいしそうですね。
卵を溶いて、馬刺しとリンゴの千切りを一緒にいただきます。
ぱくっと食べると、あっ!これはうまいですよ!馬刺しがめっちゃ新鮮です!
馬刺し特有の甘味と香り、それらが卵のコクと相まってめっちゃ濃厚になってます!
そしてリンゴの甘さと酸がそれにめっちゃマッチします!
これはおいしい!!
リンゴと馬肉ユッケってこんなに相性バツグンなんですね!
馬肉のうまみと卵で濃厚になるけど、リンゴがそこに甘味を添えた後、すっと引いてさわやかさを残していく。
これは後引きますね、やめられません。この旨さちょっとみなさんにも味わってほしいですね!
と思っていたらあっという間に黄金色の愛おしい子がいなくなってました💦
今度は日本酒も呑んでみたくなりました。
今日は暑かったので、冷酒を頼んでみることにします。
よくお酒は冷やしすぎると香りが閉じてしまってお酒本来のおいしさを楽しめないと言われることもありますが、こういう暑い日は冷たいのをぐっと行きたくなりますよね。
そして日本酒はワインと違って結構冷たくても、おいしく味わえますよね。
これだけ、お料理と酒に味や盛り付けだけでなく温度にもこだわってくれるお店なら日本酒はどんな感じでサーブしてくれるのか!
待っているだけでワックワクです。

来ました!やはり氷の上に乗せられて、切子グラスのおちょこがついています。
お酒はひっえひえでめちゃくちゃおいしいです!
香りはリンゴ!まるでリンゴ!もうリンゴ!これだけ冷えているのに香りが全然閉じていない。
一口飲んでみると、やっぱりファーストアタックはリンゴ、そのあと口の中でお酒が徐々に温まるにつれ香りが増幅されて鼻から抜けていきます。
後に残るのはすっきりとキレのいいドライ感。
これはおいしい!馬ユッケと一緒に食べるとリンゴの千切りがぴったりと日本酒のニュアンスを拾ってくれてすばらしいマリアージュを魅せます!
ううむ、おいしい。
おいしいのでもう一品頼みましょう。
なみきちは湯葉が好きなので、これいきます。
「手作り湯葉豆腐」
湯葉なのに豆腐??豆腐なのに湯葉??ちょっと興味を惹かれます。

来ました!湯葉たっぷり!豆腐もたっぷりです!
これは日本酒としっとりと味わうには最高ですね!
湯葉からいただきます!
おおっ!濃厚!これは濃厚です!大豆のいいところだけ全部集めてぎゅっと濃縮した感じ!
これはおいしい!豆乳とか豆腐好きな方は身も心もやられる味です。
そして醤油ベースかな?にお出汁がふんだんに効いているタレも素晴らしい!
湯葉の歯ごたえと濃厚さを手作り豆腐が柔らかく包む。
どちらも大豆のニュアンスを持っているので、まったく喧嘩しない。
豆腐の味と香りを湯葉が増幅し、湯葉の濃厚さを豆腐がやさしく包み込む。
でも二人だけの世界にならないように、井の中の蛙にならないように外の世界を見せてくれるのが適度に散らしてあるあられたち。
湯葉や豆腐の柔らかめの食感にアクセントを加えています。
なみきちが昔、作家を目指して短編を書いていたころ先生に言われた「山椒は小粒でもぴりりと辛い。そんな山椒のようなぴりっとしたエピソードや表現を物語の中に一つ入れなさい。そうすると文章全体が生きて来るよ」。
まさにそんな感じ。そんな先生の言葉がふと思い浮かびました。
まあなみきちは全く文才がなくて、作家の夢は早々にあきらめたんですけどね。
決して主役ではないが、でも主役を引き立たせる大事な存在ですね、このあられは。全然ぴりりとしてないけど。
うーん、日本酒ともあってとってもおいしい。

そしてもう一品気になったのが、「生うにと蟹のとろとろ春巻き」。
こちらも注文してみます。

来ました。
えっ!これ春巻き??全然春巻きという感じがしませんね。
でも一口食べてみてびっくり!いや驚愕!いやその前にあっつ!
揚げたてのあっつあつの春巻きです。
あー、舌やけどしたかと思った。
急いで冷酒で舌を冷やしに行きます。
でも次の瞬間…これはすごい!うにだ!そして蟹の肉厚な繊維質の食感、さくさくの皮。
これらがマッチして新食感を生み出します。
そこに冷たい冷酒がすっと入ってきて、うにの香りと冷酒のリンゴの香りが仲良く手をつないで飛び去っていく。
ああ、今自分は海で泳いでいてちょっと陸に上がって休みながらおやつのリンゴをひとかじりしたら濡れた体に吹く風がとっても気持ちよくて、夏の太陽がまぶしくて目を細めている←いまここ。
そんな映像が瞬時に目の前をよぎりました。
ああ、これほんとおいしいです!食べてみてよかった!
というわけで今日もなみきちは注文したお料理もお酒もペロリと平らげ、とっても幸せな気持ちになりました。

しかしこちらのお店、「福は家」さん、料理やお酒の温度に対する気遣いが素晴らしいです。
口に入れるものの温度ってこんなに大事なんだと考えさせられた夕食になりました。
ではここでなみきち恒例の四字熟語たーいむ!
なみきちが今回選んだ、四字熟語は「巧味新鮮(こうみしんせん)」です。
新鮮な素材を使った巧みな味わいのこだわりのある料理が味わえるさま。またその状態。—なみきち大辞典。
いやもうほんとに、馬ユッケは新鮮で美味でした。
でもそれだけでなく、味を巧みに操りおいしい料理を生み出すその技術。
その味を最高の状態でサーブする技とタイミング。
料理や酒をおいしく提供するための技と気遣いが、一品一品に込められ客を最高に幸せにする。
なみきちがまた心からおすすめする新しいお店に出会ってしまいました。
ぜひこちらのお店、「福は家」さんの素材の新鮮さと、それを活かす巧の技の数々、味わってみてください。

店舗名:福は家
営業時間:火・水・木・金・土 17:00 – 23:30
定休日:月
住所:東京都杉並区高円寺南3丁目58−3 スウィングビル 1F
URL:公式Instagram

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